水無瀬離宮に関連するとみられる遺構の発見は初めて。宅地開発に伴い、町教委が昨年12月から約300平方メートルを調査していた。調査地は、承久の乱(1221年)で鎌倉幕府軍に敗れ、隠岐に流された上皇をまつる水無瀬神宮の西約600メートル。周辺は、藤原定家(1162~1241年)の日記「明月記」で上皇が離宮を営んだと伝えられる、水無瀬川と淀川の合流地点近く。
柱跡とみられる、礎石を安定させるために置かれた根石を4カ所で確認。柱跡は四角形を描くようなかたちで見つかった。その間隔は約4.2メートルで、巨大な礎石建物の一部とみられる。建物跡に沿って、石敷き(幅約3メートル、長さ約6メートル分)も確認された。軒先からの雨の滴を受け止める雨落ち溝の可能性があるという。溝の内部や周辺から瓦片約600点も見つかった。瓦は鎌倉時代の様式。当時、瓦は、役所や貴族の邸宅などでしか使われておらず、この点からも離宮の可能性が高いという。
現地説明会は、24日午前10時~正午、小雨決行。【林由紀子】
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